廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E4-7-P
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E4 有害物質の溶出と挙動
廃棄物埋立層内におけるスケール形成と重金属の安定化に関する研究(2)
*平田 修梶原 尚之田中(立藤) 綾子
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抄録

廃棄物の中間処理として焼却処理が一般的で、その焼却残差はキレート剤を用いた薬剤処理が主流であるが、近年キレート剤の安定性が疑問視されている。そこで、埋立廃棄物中の重金属の安定性を評価するため、スケールのアベイラビリティ試験を行い、重金属最大可能溶出量を求め、さらにスケールの酸性雨(pH4.8)に対する緩衝能から重金属の溶出年数を評価した。その結果、重金属の溶出量は化合物としての形態や存在状態に影響されるが、ほとんどの重金属は酸性条件下でも溶出し難い可能性が高いことが分かった。また、スケールから溶解可能な金属量全てが溶出するのにはかなりの年数が必要となり、処分場内で重金属の溶出が抑制されている事がわかった。

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© 2024 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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