特定復興再生拠点で発生した特定廃棄物等の最終処分場であるクリーンセンターふたばでは特定廃棄物を焼却処理した際に発生する焼却飛灰の埋立にあたり、放射性セシウム溶出防止の観点から令和5年11月よりセメント固型化を実施している。飛灰は、焼却方式や焼却した廃棄物の由来により構成成分等の性質が変化し、この性質によって強度発現や放射性セシウム溶出抑制の効果が左右される。このような多様な飛灰の条件を考慮することが必要であることから配合設計は確立されていない。既存の研究実績を参考にしつつ、使用予定の飛灰を用いた配合試験を実施した。本報告では、セメント固型化の本施工前に実施した事前配合試験の概要を述べる。