廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: F1-11-P
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F1 有害廃棄物(石綿・放射性・PCB)と試験検査法
溶出試験時間による都市ごみ焼却飛灰中結晶相変化
*白田 ひびき関野 梨名小池 裕也
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抄録

多くのごみ焼却施設では、都市ごみを焼却処理した際に発生する HCl や SOx を排ガス中から除去するため、過剰に消石灰等のアルカリ成分を噴霧する。中和された成分や過剰な消石灰等は集じん器で都市ごみ焼却飛灰として捕集される。都市ごみ焼却飛灰中に含まれる塩素分やそのほか有害成分が、環境水との接触により溶出する恐れがある。そのため、世界各国の溶出試験について重金属の溶出挙動を評価してきた。その中で溶出試験時間を検討した結果、重金属溶出量は溶出試験時間に依存せず、金属種ごとに溶出挙動が異なることがわかってきた。本研究では、環境庁告示第 13 号試験の試験条件に基づき溶出試験時間のみを変化させた溶出試験後の残渣について、粉末 X 線回折 / Rietveld 解析を行った。溶出試験時間による都市ごみ焼却飛灰中結晶相の変化を定量的に評価することにより、都市ごみ焼却飛灰中結晶相の溶出挙動を考察した。

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