流通研究
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小売業におけるパートタイマー活用の現状と展望
基幹化と企業の関係に着目した文献サーベイ
本田 一成
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2005 年 8 巻 2 号 p. 3-21

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抄録
本稿は小売経営においてすでに重要課題の1つとされているパートタイマー活用の現状と展望についての文献サーベイを行う。パート活用の内実は、職場における量的な基幹化と質的な基幹化であり、それらの実態のみならず、基幹化に対する企業の反応に着目して検討する。
調査に基づく諸研究によると、小売業においてパートタイマーの量的および質的基幹化の進展が認められ、また小売企業の今後の基幹化意欲も旺盛である。ただし、小売業における今後の一層のパート基幹化には、基幹化によって職場に発生する諸問題を回避することや、基幹化を促すための処遇制度をさらに整備することなどが必要となる。
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