流通研究
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ユビキタスネット社会における製品開発:ユーザー起動法と開発成果
小川 進西川 英彦
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2006 年 8 巻 3 号 p. 49-64

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抄録

本稿の目的は、近年台頭してきているユーザー起動法が持つ潜在力について体系的に収集したデータを使用して考察することである。本稿では、良品計画を通じて収集したデータを使用して、伝統的手法によって開発された製品とユーザー起動法によって開発された製品の販売成果を比較した。分析の結果は、ユーザー起動法による開発が高い潜在力を持つことを示唆した。第一に、ユーザー起動法が新規性や独自性の高い製品を生み出していただけでなく、売上の点でも伝統的手法の少なくとも約3倍の売上額をあげていた。第二に、製品寿命についてもユーザー起動法によって開発された商品の寿命は伝統的手法によって開発された商品のそれよりも長い傾向を示した。最後に本稿はユーザー起動法研究に関する将来の課題について議論した。

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© 2006 日本商業学会
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