主催: 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 産業・化学機械と安全部門研究発表講演会2016冬
開催日: 2016/12/15 -
本論文では、石油タンク等大型構造物の塗膜劣化評価に関して用いられる電気特性計測に及ぼす環境因子の影響をラボ実験において評価した。実現場において、電気特性を計測する場合、簡易電極が用いられている。具体的には、アルミ箔と導電性ペーストを組み合わせたものである。以前より専門技術を必要とせず作業性が良いことから、一般的に使われてきたが、特に湿度が高い環境における測定では、電極周辺に結露した水分が測定面積を増大させ、また測定中の安定性を阻害する要因になっていることが報告されている 1)。本研究では、ラボ試験により一定湿度環境を模擬し、湿度変化による電気特性への影響を調査し、最終的に実現場で測定値に環境因子の影響を受けない最適な電極システムの提案を行う。