抄録
これまでの著者らの研究によれば,ランドに二番取り面のない0.4mmの小径ドリルを用いた穴加工では,送りに振動を重畳させた切削では,振動を与えない慣用の切削と比べて,30から40倍の工具寿命が得られる.一方,ランドに二番取り面のある3mmのドリルを用いた穴加工では,送りが比較的に大きいと振動を与えた切削の方が工具寿命は延長するが,寿命のバラツキが大きい.また,送りが小さいときにはいずれも短寿命である.したがって,3mmのドリルの工具寿命短縮は二番取り面への切りくず侵入を原因として,ドリルが早期折損すると考えられることから,本研究ではマージンありとなしのドリルで穴加工を行い工具寿命を比較した.