抄録
労働安全衛生法にリスクアセスメント概念の実施が導入され、その具体的手法を示す機械の包括的な安全基準に関する指針が改定され、国内でリスク・ベースド・アプローチ(RBA)の枠組みが具体的に示された。ところが、これまでの事故の主要因はそれ以前に法律に明記されてきた電源管理の不足により、これを改善する事で機械の労災事故は数割削減可能である。又、RBAのベースとなる国際機械安全規格へ日本のものづくりの知見が殆ど繁栄されておらず、ここに多くの改善の余地がみいだされる。これらの認識の基に、RBAを推進する事を提案する。