抄録
多孔質材料の特性は気孔の構造やその寸法,割合といったミクロスケールにおける特性によって決定される.そのため,多孔質材料のマクロ特性とミクロ構造の関係を調べる上で,気孔について考慮することは非常に重要である.しかし,気孔の大きさは部材全体に対して非常に小さいことが多い.ゆえに,気孔を詳細に表現するために,気孔のスケールに合わせてモデリングをした場合,部材全体では要素数が膨大になり解析は困難になる.そこで,ポーラスチタン製のマイクロパーつを対象に,新規の解析手法である重合メッシュ法という数値解析手法によって,ミクロ構造に働く力についての詳細な解析を行った.