抄録
長期的な製品戦略を考慮した製品設計を行う場合,製品の多品種化と製造の効率化に対しては製品の全体構造の共通化を進めたプラットフォームの構築(製品プラットフォーム)が有効である.一方,独自技術を維持,発展させることで長期的に製品価値を高めるためには,独自技術を中心とした製品構造に基づくプラットフォームの構築(技術プラットフォーム)が有効である.本研究では製品と技術プラットフォームを利用する製品戦略の方策を提案する.そして,方策案を運用するための多様な情報を関連付け,モジュール設計とモジュール単位で設計改良を行う情報システムを提案し,開発例を示す.