主催: 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 生産システム部門研究発表講演会2023
開催日: 2023/03/06 - 2023/03/07
MT法はパターン認識手法の一つで異常の検出感度が高く,その診断精度の向上により機器設備の監視や予知保全での使用が期待されている.現在,診断性能の向上のために,異常診断に無効な変数の除去を目的とした重要因子の選択が行われており,その中で望大特性のSN比を用いたものが主流である.しかし,その手法は異常値のみを対象とするため,正常状態の診断精度が下がってしまう問題がある.本報では,診断対象として,試験装置に組み込んでいる,軸受の加速度信号を用い,MT法による異常診断の重要因子選択に対して,正常状態の診断性能を考慮した新規手法を提案し,従来手法との比較を行った.