抄録
著者らは相手行動の予測と強化学習を組み合わせることで, 学習機械(ロボット)同士が発現するダイナミクスを利用して目的行動へ向かわせることで, 動的協調行動などの多様な相互作用形態を獲得し得ることを示してきた。この研究では, 上述の適応的カオス学習システムを利用して, 対話ベースのインターフェイスシステムを構築した時に, 人との間でのダイナミクスが発現し, 学習機械間と同様な動的な相互作用がヒューマン・マシン間でも実現しえることを示す。たとえば人集団の中で流れに沿って走る自動走行ロボットなどの実現の基礎となりえることを展望する。