抄録
本研究室では, 欧米と違い汎用性に富むマイクロ化学デバイスである「化学IC」の組織的な研究を行ってきた。前報では, ポストゲノム研究への応用が期待される無細胞タンパク合成用化学ICを開発し, 生きた細胞を用いずに, マイクロチップ内でDNAから連続的にタンパク質を合成することに世界で初めて成功した。本報では, 通常サイズの外部式ポンプを用いることなく, チップ内にマイクロポンプを内蔵させることに成功した。その結果, すべての化学要素をマイクロ化した化学IC群によって, 従来よりも高スループットなタンパク合成が実現した。