日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
第54回日本衛生動物学会大会
会議情報
大分県におけるカッパメマトイの季節消長とThelazia 幼虫自然感染
青木 千春高岡 宏行林 利彦
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 64

詳細
抄録

東洋眼虫の伝播機構を解明するために、媒介昆虫の調査を行ってきた。大分県下において人囮法によりメマトイ類を採集し、現在までに少なくとも5種類が得られている。そのうちの1種、カッパメマトイAmiota (Phortica) kappaの、2000年8月に採集した61個体のうち2個体から、Thelazia 幼虫が検出された。カッパメマトイの季節消長を調べるため、大分県大野郡朝地町神角寺渓谷において2000年7月から11月までと2001年2月から12月まで、少なくとも月1回の採集を行った。その結果、324個体のカッパメマトイが5月から10月に採集され、8月が最も多く、5、6、10月はわずかであった。2001年5月から10月に、朝方から夕方までの採集を行い、日中の活動も調査したが、明確な活動パターンは得られなかった。

著者関連情報
© 2002 日本衛生動物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top