抄録
住宅地周辺の環境条件からその付近に生息する蚊類等の発生状況を推定するための解析方法を検討している.首都圏の住宅地周辺において地上または床から150cmの高さに設置したドライアイストラップで採集された蚊成虫やその他の昆虫類(双翅目)の種類構成および総数と,環境との関係を,空中写真を用いて検討した.蚊等の昆虫の採集資料は2003!)2004年の2年間に感染研昆虫医科学部で行った定期調査の結果を用いた.空中写真は日本全国に亘って都市部でほぼ同じ縮尺の約1:10,000で整備されている最新の2002年のカラー密着写真((株)パスコ)を用い,スキャナーでPCに取り込み,トラップ設置場所の立地条件を検討した.供した空中写真では,PC上で家屋形態,植生,周囲の土地利用など判読でき解析に有望なツールであることが分かった.捕獲された昆虫の種類組成と採集地の周辺環境との対応関係をクラスター分析などにより考察した.