日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
第58回日本衛生動物学会大会
セッションID: B18
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溶剤低減エアゾールにおける粒子径制御が付着量および効力に与える影響
*杉浦 正昭
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抄録

(目的・方法)
前報では殺虫エアゾールにおける、溶剤量の減少にともなう効力低下の原因は、粒子径の微細化に伴う付着量の低下であることを報告した。
そこで本報では、溶剤量を減少させた殺虫エアゾールにおいても、溶剤量を減少させないものと比較して効力を維持または高めることを目的として、噴射ガスの内圧およびボタン口径を調整して粒子径を制御した殺虫エアゾールを試作し、イエバエに対する直撃試験における薬剤付着量および効力を調査した。
(結果)
本研究においては、溶剤量を3段階に変えた殺虫エアゾールにおいて試験を実施したが、いずれの溶剤量においても、噴射ガスの内圧およびボタン口径を調整して粒子径を制御した殺虫エアゾールは、制御していないものと比較して薬剤付着量・効力ともに高かった。また、粒子径を制御した殺虫エアゾールは、制御していないものに対し溶剤量を1/2にしても同等以上の効力を維持することが可能であった。
本研究は、独立行政法人中企業基盤整備機構の委託業務による成果である。

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© 2006 日本衛生動物学会
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