日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
第62回日本衛生動物学会大会
セッションID: B22
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タバコシバンムシに付着させたAspergillus ochraceus のオクラトキシンA産生
*橋本 一浩川上 裕司浅野 勝佳陰地 義樹内田 明彦
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抄録

演者らは,タバコシバンムシから分離された Aspergillus ochraceus が高いカビ毒産生能を有することを報告し(川上ら,2002,2004,2008など),昨年度の大会では,タバコシバンムシと真菌の関係を調べることを目的として, A. ochraceus胞子をタバコシバンムシに人為的に付着させる実験を行った。これらを踏まえ以下のような実験を行った。 タバコシバンムシはJT中央研究所系統の個体群を用い,A. ochraceusはオクラトキシンA産生量の低い株から高い株まで,異なる複数の株を用いた。タバコシバンムシにA. ochraceusを付着させ,2週間飼育した後,虫体をリン酸緩衝生理食塩水で洗浄して,洗浄液をPDA培他に塗抹・培養した。分離された株を釣菌し,米麦粒に接種・培養後,酢酸エチルで抽出。LC/MS/MSを用いてオクラトキシンAを分析した。さらに同じ条件で,3週間飼育した虫に関してもオクラトキシンAを分析した。 以上の実験から,オクラトキシンA産生量に変化が見られたので報告する。

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© 2010 日本衛生動物学会
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