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東京都内百貨店の飲食店、食料品店で、チャバネゴキブリが激増し、イミプロトリン含有エアゾールによる追い出しと有機リン剤殺虫処理やヒドラメチルノン含有ベイト剤処理を行ってきたが、ゴキブリ数は減少しなかった。そこで、トラップによりゴキブリ数を調査しながら、フィプロニル含有ベイト剤処理を開始したところ、急激にゴキブリ指数は低下し、2002年5月23日の調査で平均14.4のゴキブリ指数であったのが、6月12日には8.6、6月25日には2.0、7月9日には0.4、7月27日には0.1にまで低下し、殆どの店舗のトラップで、ゴキブリ捕獲数がゼロとなった。フィプロニル含有ベイト剤処理は、有機リン剤、イミプロトリン含有エアゾール処理よりはるかに安全で効果的であり、ヒドラメチルノン含有ベイト剤より少量の処理で有効の為、安全性、効力ともに優れた施工方法であると考えられる。