日本重症心身障害学会誌
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Print ISSN : 1343-1439
一般演題
A23 千葉県における在宅重症心身障害児者支援の実態
1.重症児施設・重症児通園施設を対象
山本 重則石原 あゆみ眞山 義民杉山 浩志
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2010 年 35 巻 2 号 p. 238

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抄録
緒言 千葉県では平成2年より重症心身障害児施設3施設、重症心身障害児委託病床を持つ国立病院機構2施設、重症心身障害児者を守る会千葉県支部、千葉県通園事業連絡協議会が協力して、千葉県重症心身障害連絡協議会を運営し、毎年、行政関係者を来賓に迎えて、年度大会を開催している。重症心身障害児者支援を一層充実させるべく、本年度から、重症心身障害児者が入院・入所・通園している千葉県内の病院や施設を対象に毎年アンケート調査を行い、在宅重症心身障害児者支援の現況を把握していくこととした。 方法 調査項目は以下の通りである。 1)千葉県の重症心身障害児施設の入退院状況と待機者の実態 2)千葉県の重症心身障害児者の短期入所・短期入院の状況について 3)千葉県の重症心身障害児者通園事業の実態 結果 現在アンケートの回収・集計中であるため、主な項目のみ記載する。 1) H21年度の千葉県の重症心身障害児施設の入退院状況と待機者の実態 待機者人数は44人(0-2歳が6人、3-5歳が5人、6-17歳が13人、18歳以上が20人)。 2) H21年度の千葉県の重症心身障害児者の短期入所・短期入院の状況について 病床の形態は空床型2施設、併設型3施設、他2施設。利用者延べ人数は2365人。 3) H21年度の千葉県の重症心身障害児者通園事業の実態 通園登録者数は、A型46人(2施設)、B型96人(9施設)。1人あたりの平均利用回数はA型3.5回、B型3.4回。 結語 本研究結果を行政に提示し、行政と共に、在宅重症心身障害児者支援の一層の充実に貢献していきたい。
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© 2010 日本重症心身障害学会
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