抄録
緒言
千葉県では平成2年より重症心身障害児施設3施設、重症心身障害児委託病床を持つ国立病院機構2施設、重症心身障害児者を守る会千葉県支部、千葉県通園事業連絡協議会が協力して、千葉県重症心身障害連絡協議会を運営し、毎年、行政関係者を来賓に迎えて、年度大会を開催している。重症心身障害児者支援を一層充実させるべく、本年度から、重症心身障害児者が入院・入所・通園している千葉県内の病院や施設を対象に毎年アンケート調査を行い、在宅重症心身障害児者支援の現況を把握していくこととした。
方法
調査項目は以下の通りである。
1)千葉県の重症心身障害児施設の入退院状況と待機者の実態
2)千葉県の重症心身障害児者の短期入所・短期入院の状況について
3)千葉県の重症心身障害児者通園事業の実態
結果
現在アンケートの回収・集計中であるため、主な項目のみ記載する。
1) H21年度の千葉県の重症心身障害児施設の入退院状況と待機者の実態
待機者人数は44人(0-2歳が6人、3-5歳が5人、6-17歳が13人、18歳以上が20人)。
2) H21年度の千葉県の重症心身障害児者の短期入所・短期入院の状況について
病床の形態は空床型2施設、併設型3施設、他2施設。利用者延べ人数は2365人。
3) H21年度の千葉県の重症心身障害児者通園事業の実態
通園登録者数は、A型46人(2施設)、B型96人(9施設)。1人あたりの平均利用回数はA型3.5回、B型3.4回。
結語
本研究結果を行政に提示し、行政と共に、在宅重症心身障害児者支援の一層の充実に貢献していきたい。