抄録
はじめに
当施設で行っている病棟とリハビリテーション科間でのカンファレンスにおいて、生活機能評価表LIFE(以下、LIFE)を用いたことで個別性の高い支援目標の立案が可能になったのでLIFE使用の一例として報告する。
方法
当施設入所の低酸素性脳症、GMFCSレベル5、人工呼吸器を使用している18歳、男性1名について病棟看護師2名、看護助手1名、理学療法士2名、作業療法士3名によりカンファレンスを実施。事前にLIFE(version0.5)にて評価。看護師がPart 1、3、理学療法士がPart 2、保育士がPart 4を評価した。カンファレンス当日はLIFEの結果を中心に意見交換し、病棟、リハビリテーション科間の総合的な支援の方向性を検討した。この発表に対する倫理的配慮については家族の承認を得ている。
結果
LIFE評価については身体状況や生活全般を捉えやすく、普段気にしていなかったことに対しても、再注目することが出来た。しかし判定基準を迷うこともあった。カンファレンスでのLIFE使用については症例の身体状況や活動、参加、環境因子を他職種で共通認識しやすく、1時間のカンファレンスで総合的な支援の方向性を立案することが出来た。反省点としてLIFEにある項目以外のことについての意見が少なくなってしまった。
考察
以前のカンファレンスでは各職種が独自で行っている目標、実施内容の報告やそのときに起こっている医療的ケアについて議論することが多く、生活全般や人生といった広い内容について話し合うことが少なかった。今回、LIFEを使用することで生活についても参加者全員で認識することが出来、個別性の高い支援目標を立案することが可能になった。判定基準を迷うことがあるが、これについては話し合いの中で個人の考え方の違いが解り、結果として共通認識につながった。LIFEをカンファレンスで使用することは多職種での共通認識や協働に役立つのではないかと考えられる。