抄録
目的
長期入所者の高齢化が進み、看護師・保育士共に、高齢化する重症児(者)の活動に苦慮している様子が窺えた。
そこで、高齢化する重症児(者)の活動を、各専門職がどのように捉えているかを調査し、看護師として何が必要とされているかを明確にする。
方法
調査対象:東京都内8カ所の重症児(者)施設で働く看護師・保育士。調査方法:無記名自記式質問紙 郵送による留置き法。分析方法:統計および自由記載の文章を類似性に従いカテゴリー分類し検討。
結果
8施設、看護師408名、保育士146名が回答。有効回答数は看護師403名、保育士143名。
活動参加に負担を感じたことがあると看護師170名、保育士70名が回答。理由は同様の内容が上位を占めた。
高齢化を意識した工夫をしていると看護師179名、保育士85名が回答。具体的な工夫として、看護師・保育士共に「身体的(体力)に無理・負担がないよう配慮」が多かった。
高齢化のイメージは、看護師・保育士共に「看護・医療ケアが増加する」が多かった。
活動内容は、看護師・保育士共に同様の内容・理由が上位を占めた。
考察
高齢化する重症児(者)の活動に看護師はほぼ参加しており、専門性を活かし、体調管理や情報提供などの協力をしていることがわかった。
看護師・保育士共に、安全に配慮し活動を行いたいと考えている。また、高齢化への主観的イメージにとらわれず、個々の状態を明確にした共通認識が必要である。
活動内容の結果、活動のあり方に相違はなく、共通認識を持っており、チームとして検討・取り組むことができる示唆を得られたと考える。
結論
1.看護師・保育士共に、活動のあり方に相違はなく、共通認識を持っている。
2.看護師には、重症児(者)の個別性を踏まえたリスクの情報提供と援助方法の指導が求められている。
3.活動計画の段階からチームカンファレンスを行い、安全と個々の状態に配慮した活動を実施するための協働が必要である。