抄録
第39回日本重症心身障害学会学術集会において、国際医療福祉リハビリテーションセンターなす療育園、のざわ特別支援学校高等部の協力を得て、「色と装いを楽しむ」をテーマにファッションショーを行った。今年度は、衣服が重症心身障害児(者)の生きる力の向上に及ぼす影響に着目し、機能的で美しく、生活に活力を与える衣服を検討した。モデルは本人と家族の了承を得た重症心身障害児(者)であり、衣服製作に際しては着用者の希望を取り入れ、心身共に着心地の良い着脱が容易で美しい衣服を製作した。さらに、気管切開患者用のスタイ(よだれかけ)の役割を持ち襟元のアクセントにもなる取り外し可能な襟も考案した。これらの衣服は、障害者の生きる力に影響を与え、障害者や介護者の生活のQOL向上のために有用であることが確認できた。