日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
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O-2-D31 反応の読み取りにくい重症心身障害(児)者の音楽療法
大澤 和子岡本 真奈美関 千夏小林 信や
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2014 年 39 巻 2 号 p. 282

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抄録
目的 発症以前の記憶を視野に入れ音楽療法を通し回想、活動による表情・身体反応・生体反応を測定して双方の評価を検討する。 対象者 34歳女性 神経性セロイドリポフステン症<ABR>鼓膜反応のみ、以下反応無し大島分類(1)胃瘻栄養発症学童期には元気に過ごし、ピアノ教室に通い、発表会に出演。 方法 活動前後、体温、脈拍、酸素飽和濃度測定、音楽療法プログラム、ビデオ撮影、スタッフ(音楽療法士・保育士・医師・理学療法士)使用楽器(ピアノ・たいこ・トライアングル・ツリーチャイム)2013年6月〜10月の期間月1回院内療法室で行った。 経過 6月閉眼のまま手指屈曲、両上肢伸展でき、耳元で音を感じ反応を示す、たいこの上に手を置くと振動を感じ反応あり、生体反応測定できず。7月余り反応無し、たいこ、のみ反応あり8月体調不良のため欠席9月入室から開眼、音に対して反応あり特に楽器活動では振動が伝わると身体がピクピク動いた、反応が良いので何か変化があったか問うと、医師が耳あかを除去したとのこと、10月病棟を出るときから開眼すべて反応あり。 考察 初めは開眼・覚醒から開眼するには身体刺激が有効と考え学童期時代の歌・ピアノ曲を選曲した9月10月には身体反応が上昇。生体反応も上昇。記憶が音楽により蘇ることが可能となれば、元気の頃の思い出が回想でき、心の動きも違い、楽しい生活ができることを祈りつつ、対象者により有効な反応が得られるセッションを考えている。 結語 此のたびの対象者には、医師・理学療法士・保育士の方々のご支援・協力をえてさらに検討・研究を進めていく。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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