日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
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一般演題
P-1-F10 重症心身障害児(者)における機械的排痰補助装置の導入と継続の工夫について
今野 有里, 竹本 聡, 斎藤 裕子, 浅倉 由紀, 青山 祐樹, 直井 富美子, 須山 薫, 松塚 敦子, 山口 直人, 西田 裕哉, 金子 断行, 村山 恵子, 北住 映二
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2014 年 39 巻 2 号 p. 299

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抄録
はじめに、目的 当院では、重症心身障害児(者)(以下、重症者)に機械的排痰補助装置(以下、MI-E)の導入を行ってきた。当センター入所中の重症者13例にMI-Eを導入し、継続実施した12例で発熱回数の減少、4例で肺炎の重篤化の回避、その他の効果を認めた。この結果を得られたMI-Eの継続実施を、病棟スタッフが安全かつ効果的に実施するための工夫について検討したので報告する。 対象、方法 対象は、2000年1月から2013年5月にMI-Eを導入した重症者13例(平均39.6歳±16.3歳)。方法は、MI-E導入・継続のための工夫について診療録より後方視的に検討した。 結果 導入時の工夫は、ポジショニング8例、下顎の保持5例、2人体制での実施5例、吸気のみの設定3例、症例への声かけ1例だった。導入後の継続実施のための工夫は、圧・時間設定の変更10例、マスクフィッティングの方法3例、ポジショニング3例、症例への声かけ1例だった。 考察 MI-Eの導入時の工夫として、換気改善や排痰促進に効果的な姿勢の選択とポジショニングが必要であった。症例の身体状況や筋緊張が上気道の閉塞や下顎の後退を来すため、症例に合わせて上気道の確保のための下顎の保持が必要であった。2人体制での実施や症例への声かけ、吸気のみの設定は、症例が吸気時の気流や吸気から呼気への切り替えに対して息止めをすることや、症例の不規則な呼吸に同調させるための工夫であった。これらの工夫から、意思疎通が困難で様々な身体的制約を有する重症者では、症例個々に合わせた条件設定が必要であったと考えられた。また、継続実施する上で、より効果的な使用のために条件設定などの変更が随時必要であり、呼吸リハチームが定期的な評価や病棟スタッフの実施方法の確認を行ったことで、病棟スタッフとMI-Eの実施効果を共有でき、継続実施が可能となった。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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