日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
ランチョンセミナー4
治療可能な疾患としての脊髄性筋萎縮症
−今後の展望と課題−
埜中 征哉
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2018 年 43 巻 1 号 p. 79-82

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抄録
脊髄性筋萎縮症の約60%は乳児期から筋力・筋緊張低下があり、多くは1歳までに呼吸困難となり、人工呼吸器を必要とする遺伝性の難病である。責任遺伝子はSMN1で、SMN1の欠失または変異でSMNタンパクが合成されない。人にはSMN2というバックアップ遺伝子がある。この遺伝子を操作することにより、治療の可能性が出てきて、治療がすでに始まっている。歴史的な朗報である。
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© 2018 日本重症心身障害学会
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