日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
原著
リハビリテーションとの関係性において重症心身障害をもつ子の障害に母親が適応していくプロセス
安齋 久美子
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2021 年 46 巻 1 号 p. 67-75

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抄録
子のリハビリテーションとの関わり合いの中から、母親が子の障害に適応していくプロセスを明らかにすることを目的として、重症心身障害をもつ子の母親11名に半構造的インタビューを行い、逐語録を修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにて分析した。母親はリハビリテーションに取り組みながら試行錯誤を繰り返す中で、自身の疲弊感と子の機能改善との折り合いのつけ方に関する葛藤を経験していた。子の存在がありのままに他者に受け入れられる経験や、子の尊さや逞しさに気付くこと、また社会的抑圧に対して開き直ることなどを契機として価値観が変容していくさまが認められ、自分なりの心的態度を会得していくプロセスが示された。犠牲をいとわず機能改善を追求するか、機能改善を諦めるかという二者択一の思考から、均衡を取りつつ働きかけ続けるという安定した心的態度への推移が示された。リハビリテーション専門職は、母親の障害受容がさまざまな試みを経て常に揺れ動きながら変容していくことを念頭に置き援助する必要がある。
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© 2021 日本重症心身障害学会
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