抄録
在宅で医療的ケア児を育てる母親の育児ストレスの内容を明らかにすることを目的に、母親7名に半構成的面接を実施し、質的帰納的分析を行った。母親の育児ストレスは118コードから67の要約コード、20サブカテゴリーが得られ、母親の疲労、母親の孤独、足りないサービスへの不満、サービス利用に伴う負担、サポートの実態への不満、子どもへの申し訳ない想い、将来への不安の7つのカテゴリーが抽出された。育児ストレスの特徴は、①母親が過度な負担を強いられている状況、②母親一人が医療的ケア児の育児を担わざるをえない状況に陥りやすい、③社会資源が活用しにくい状況、④社会資源の活用を母親自身でコーディネートしている状況、⑤子どもに申し訳ない想いを抱き、不安な将来を憂いている状況が明らかとなった。これらをふまえた支援システムを構築していく必要性が示唆された。