日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-70
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Trichophyton tonsurans 皮膚真菌症の rDNA NTS の variable internal repeat region に基づく分子疫学研究
*福島 和貴滝澤 香代子Abliz Paride高橋 容子佐野 文子亀井 克彦西村 和子
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抄録
近年本邦で流行している Trichophyton (T.) tonsurans による皮膚真菌症の疫学研究を目的とした。中国(広州,新彊),台湾,ブラジル,米国,イタリア,本邦では千葉県を中心に徳島,沖縄などで分離された菌株を被検菌とした。T. tonsurans の同定は ITS1-5.8S-ITS2 の塩基配列解析及び duplex PCR により行った。菌株識別には rDNA nontranscribed spacer の variable internal repeat (VIR) region を用いた。米国分離株では 5 種の VIR variant (I, II, III, IV, V) が報告されているが,我々はこれらと異なる 6 種の新規 variant (A, B1, B2, C1, W1, W2) を見出している。これら variant を基にした結果の概略を記す。近年本邦の広域で流行している株は米国の variant I 型と考えられ,千葉分離株では在来症例株を除くすべて,沖縄,静岡,函館で分離された菌株で同型が同定された。徳島株は W2 (II+V) に同定されたが米国型である。ブラジル株には新規 variant (B1) を有する株も見出されたが,大多数は II 型で I 型は見出されなかった。一方,中国分離株には米国型は同定されず,独自のvariantが見出され, 地域との相関性が示された。また千葉の在来症例株は A 型に同定されたが,同型は台湾株,広州株の一部でも同定され,疫学上興味深い結果となった。
会員外共同研究者:Cristina S. Motta (ブラジル,ペルナンブコ大学),席 麗艶(中山大学附属第 2 病院),許 明隆(台湾国立成功大学)
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© 2005 日本医真菌学会
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