抄録
国立天文台が NHK と共同開発した超高感度ハイビジョン (HDTV) カメラをすばる望遠鏡に取り付け、2005年7月3日に彗星核への衝突現象をビデオ撮像した。衝突時刻前後を30フレーム/秒で撮像したデータから、地球に衝突時の光が届いてから10秒以内に増光の開始が確認された。この値は、マウナケア山頂にある英国赤外線望遠鏡 UKIRT の予備的な結果とコンシステントである。本研究は、アウトリーチおよびパブリシティーの側面も大きい。動画からキャプチャーした静止画はすばる望遠鏡のホームページに即日公開し、動画は編集したダイジェスト版を掲載している。