日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-79
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Penicillium pseudocitrinum が生産する抗アスペルギルス活性物質の検討
*山本 摂也宇野 潤日比 崇弘深井 俊夫イタノ・ナカガワ エイコ三上 襄
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抄録
【目的】抗アスペルギルス活性を有する物質を各種真菌の培養液を用い探索した結果、ブラジル由来の Penicillium pseudocitrinum から Aspergillus fumigatus と白癬菌の一部に対し活性を示す物質を見いだした。今回は、この物質の生産菌と化学構造および抗真菌活性について報告する。【方法】抗真菌物質生産真菌をポテト培地 (Potato Dextrose Broth) にて静置培養した後、培養液を酢酸エチルで抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーと TLC 分取による分離精製を繰り返すことにより活性物質を単離した。構造は、NMR および MALDI-TOF-MS を用いたマススペクトルにより解析した。抗真菌活性は、MIC 値として 96 穴のマイクロプレートを用いた微量液体希釈法により測定した。生産菌は、形態学的検討と ribosomal RNA 遺伝子の 5.8S rDNA を含む ITS1 (internal transcribed spacer 1)、および ITS2 領域の塩基配列を解析した。【結果】抗真菌活性物質は 3 種見いだしているが、3 種の物質の内 1 つは NMR および MALDI-TOF-MS を用いたマススペクトルの結果から microsphaerone A と同定された。Microsphaerone A の抗真菌活性は、MIC 測定の結果から、A. fumigatus を含むアスペルス属と白癬菌の Microsporum canis, および Epidermophyton floccosum 等に特異的に認められ、酵母状真菌に対しては観察できなかった。生産菌は、形態学的検討と ribosomal RNA 遺伝子の 5.8S rDNA を含む ITS1、および ITS2 領域の塩基配列の解析から Penicillium pseudocitrinum と同定した。
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© 2005 日本医真菌学会
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