日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-83
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白癬を薬剤蒸気で予防、治療するための基礎的検討:密閉箱および靴足型容器内での植物精油蒸気の抗白癬菌活性
*井上 重治内田 勝久西山 彌生蓮見 弥生山口 英世安部 茂
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キーワード: 精油蒸気, 白癬菌
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抄録
[目的」表在性感染症に対して、薬剤を塗布することなく、蒸気暴露で予防、治療する気体療法は手法が簡単でクリーンなこと、広範囲の感染にも対応できること、均一に気体が浸透することなどの利点がある。この実用化のための基礎試験を行った。「方法」最初に密閉箱を用いて、6 種類の精油蒸気の抗白癬菌活性に対する用量と作用時間、適用方法、および走査電子顕微鏡による菌表面構造の変化を調べた。次に短靴を用いて、インソールに精油を添加して足型モデルにおける白癬菌の殺菌を調べた。生菌数はコロニーサイズから検量曲線を用いて算出した。「結果」密閉箱での精油蒸気の抗菌活性は、オレガノ>クローブ>シソ、ゼラニウム>ラバンジン、ティートリーの順序であった。またオレガノ蒸気の短時間の作用で、菌の表面構造の顕著な崩壊が認められた。インソールに精油をスポット状に添加すると、精油位置に最も近接した白癬菌のみが殺菌された。また精油はスポットより広範囲に負荷した方が効果が高い傾向であった。「結論」空間容積が狭く、攪拌の少ない靴足底では、蒸気の拡散は局限されることが示唆され、実用的には精油を広範囲にインソールに噴霧する方法が効果的と考えられた。
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© 2005 日本医真菌学会
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