日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-89
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皮膚内抗真菌活性評価法の確立
*冨山 進長坂 沙織西田 直人白石 こず恵島村 剛増居 茂樹馬島 敏郎
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抄録
【目的】外用抗真菌剤に使用される薬物の皮膚角層内での活性確認は、処方設計や製剤の有効性を予測する上で非常に重要である。しかし、一般的には薬物のケラチン吸着による活性低下が考えられているため、MIC 値のみで臨床使用時の効果を精度よく予測することは難しい。一方、モルモット感染モデルによる活性評価は、臨床使用を反映した方法ではあるが、感染成立までに時間を要し多数の薬物を比較する上では効率的ではない。今回我々は、皮膚水平断スライス技術を用いて in vitro で簡便に皮膚中の薬物活性を評価する方法を確立したので報告する。【方法】モルモット後肢足底部より生検用パンチで打ち抜いた皮膚ディスクについて、凍結ミクロトームで角層部分のみを水平に薄切した。得られた角層組織を抗真菌剤を含む水溶液に浸漬した後、LC/MS/MS による薬物定量及び抗真菌活性評価を実施した。角層内の抗真菌活性はスライドガラスに貼付した薬剤含有角層組織に Trichophyton mentagrophytes の分生子浮遊液を滴下、培養後、感染状態を顕微鏡下で観察することにより評価した。【結果・考察】浸漬に使用した抗真菌剤水溶液の濃度と、調製された薬剤含有角層組織中の薬物量の間に良好な直線性が認められた。そこで、目的濃度の薬物含有角層組織を作製し、各種抗真菌剤の活性を評価した結果、薬物によっては MIC の数倍から数十倍、抗真菌活性が低下していることが確認された。
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© 2005 日本医真菌学会
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