日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-106
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耳介白癬—自験 16 例の検討—
*奥田 長三郎, 伊藤 雅章, 望月 隆
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キーワード: 耳介白癬
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抄録
〔緒言〕済生会三条病院では第一例目となる T. tonsurans 感染症を経験した。それは耳介の白癬で、臨床像が通常の生毛部白癬とはやや異なっていた。その要因を知るために、当院でこれまでに集積された耳介白癬(上記 1 例を含む)の分析を試みた。,
〔対象〕1995 から 2004 年の 10 年間に済生会三条病院で経験した延べ 16 例の耳介白癬(うち 2 例は再感染)。
〔結果〕(1) ステロイド使用歴;あり 11 例、なし 5 例。(2) 原因菌;T. rubrum 10 例、T. glabrum 2 例、T. tonsurans 1 例、培養不成功 3 例。(3) 男女比;2.2:1。(4) 年齢;男性は 10 から 60 代(40 代に 54.5% が集中)、女性は 60 から 70 代(70 代に 80% が集中)。(5) 他部位の白癬;合併あり 12 例、合併なし 4 例(うち、既往あり 3 例、既往なし 1 例)。(6) 耳介の患側;両側 5 例、片側 11 例(右側 5 例、左側 6 例)。(7) 耳介の臨床所見;皮疹の性状として、鱗屑が全例に、潮紅が高頻度にみられ、時に小水疱ないし痂皮の混在をみるが、丘疹性変化を伴うものは無い。病変はいずれも境界不明瞭で明らかな環状や中心治癒を示さない。掻痒が全例にある。
〔考察〕臨床像については、「生毛部白癬としてはむしろ非定型的である」ことが全症例に共通していた。このことが耳介白癬の特徴と言え、その要因は原因菌やステロイド使用歴ではなく解剖学的部位にあると考えた。男女差の理由は不明である。
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© 2005 日本医真菌学会
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