日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-107
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高齢女性に発症した Microsporum gypseum による体部白癬
*清島 真理子藤沢 智美藤広 満智子
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キーワード: 体部白癬, Microsporum gypseum
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抄録
高齢女性に発症した Microsporum gypseum による体部白癬を 3 例経験したので報告する。
症例 1 は 67 歳女性、農業に従事。左大腿の丘疹、紅斑に気づき、受診。KOH 鏡検で菌糸を検出。培養およびスライドカルチャー所見より M. gypseum と同定した。ケトコナゾール含有クリーム外用により約 2 週間で消退した。
症例 2 は 76 歳女性、理容師、園芸が趣味。腹部の環状に配列する丘疹、紅斑を主訴に受診。初診時に KOH 鏡検で真菌要素を検出できなかったため、ステロイド外用。その後受診時に検出され、培養およびスライドカルチャー所見より M. gypseum と同定された。塩酸テルビナフィン 125 mg/日内服とケトコナゾール有クリーム外用により約 2 週間で消退した。
症例 3 は 74 歳女性、農業に従事。1 か月前より顔面の丘疹、紅斑に気づき、徐々に拡大するため受診。痒みを伴う。KOH 鏡検で菌糸を検出。培養およびスライドカルチャー所見より M. gypseum と同定した。ケトコナゾール含有クリーム外用 5 日間で軽快せず,塩酸テルビナフィン 125 mg/日内服を追加したところ 3 週間で皮疹は消退した。
M. gypseum は土壌に棲息する菌種であり、土壌を介して農業従事者あるいは園芸愛好者に感染した可能性が考えられる。本菌は白癬菌の中で分離頻度が 0.1% と低いが、ケルスス禿瘡の原因菌の 1 つであり、注意が必要である。
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© 2005 日本医真菌学会
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