日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-111
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最近経験した Arthroderma benhamiae 感染症の 2 例
*白木 祐美比留間 政太郎加納 塁槙村 浩一池田 志斈
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抄録
症例 1:25 歳、女、ペットショップ勤務。2003 年 11 月初診。1 週間前から右手背に皮疹が出現、近医にて抗生物質内服とイソジン消毒液で軽快せず当院受診。初診時、右手背に 4×5 cm 大の掻痒と辺縁に水疱を伴う境界明瞭な紅斑、鱗屑局面、辺縁に水疱を認め、KOH 陽性、体部白癬と診断した。
症例 2:6 歳、女児。2004 年 10 月初診。近医でアトピー性皮膚炎の加療中。1 ヶ月前より頭部に皮疹が出現し、真菌症と診断されグリセオフルビンを投与されるも軽快せず当院を紹介受診。動物との接触はない。初診時、頭部に 2 cm 大結節 4 個、左耳に浸出液を伴うビラン痂皮局面が存在した。病毛の鏡検で毛外小胞子菌性寄生を認めケルスス禿瘡と診断。
2 例から真菌培養にて乳白色、微細粉末状、周囲は放射状の集落を分離培養した。スライド培養の顕微鏡的所見より、起因菌を T. mentagrophytes と同定した。リボソーム RNA 遺伝子の internal transcribed spacer 1 (ITS 1) 領域塩基配列又はキチン遺伝子の解析で T. mentagrophytes complex 構成菌種の 1 つの Arthroderma benhamiae と同定した。本菌は 1997 年にウサギから初めて分離されて以降、ヒトからの分離報告は 10 例以上ある。我々は、最近 1 年間で 2 例の本症を経験した。本症の臨床像は異型であり、ペットブームと伴に今後、拡大が危惧される。
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© 2005 日本医真菌学会
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