日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-46
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Cryptococcus neoformans のマウス経気管感染モデルの検討
*清水 公徳渡辺 哲亀井 克彦川本 進
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抄録
【背景】Cryptococcus neoformans は一般的に菌体を含むエアロゾルの吸引を通して感染すると考えられている。本菌の病原性の評価や病態の比較試験を目的として数々の接種法が用いられているが,いずれも感染経路や再現性など種々の問題点を抱えている。本研究では,C. neoformans のマウス接種を経気管的に行い,再現性のある実験条件を検討した。
【方法】5週齢の ICR マウス(雄)にC. neoformans (B-4500,serotype D)菌液を経気管的にいくつかの条件で接種し,その後の生存率および体重の推移を観察した。第1回目の実験は 1×109 CFU/ml に調製した菌液を連続 1 日,2 日または 3 日間接種し,その後の経過を記録,第 2 回目の実験では 1×109,1×108 または 1×107 CFU/ml に調製した菌液を連続 3 日間接種し,その後の経過を記録した。接種に用いた菌液量はいずれも 25 μl とした。
【結果】接種回数を検討した実験では,1×109 CFU/ml を 1 回投与した群では 4 週間以内の死亡率は 25% であったが,複数回接種した群ではいずれも 4 週間以内に全頭が死亡した。接種菌液濃度を検討した実験では,1×107 CFU/ml を用いた群では 4 週間以内の死亡率は 0% であったが,1×109,1×108 CFU/ml を用いた群では 4 週間以内に全頭が死亡した。死亡した個体の組織培養および病理所見から感染を確認した。
【考察】経気管的に反復接種を行うことにより,マウスの生存率の評価による C. neoformans の病原性の検討が可能になると思われる。
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© 2005 日本医真菌学会
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