日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第50回 日本医真菌学会総会
セッションID: P26
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ポスター(括弧内番号はセレクテッド・シンポジウム発表を示す)
臨床由来Nocardia asteroides sensu strictoの存在について
*矢沢 勝清飯田 創治長谷川 太一武田 健二郎三上 襄
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キーワード: ノカルジア, 分類
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抄録

これまで、臨床材料から分離されるNocardiaの菌種は生理生化学的特徴の乏しいN. asteroidesが最も多く、次いでN. farcinica, N. brasiliensis, N. novaの順であった。近年、16S rRNA遺伝子の塩基配列の相同性による、Nocardiaの再分類が盛んに行われ、多くの新種が報告されている。N. abscessus, N. asiaticaなどがN. asteroidesから再分類され、新種として確立された。N. asteroidesNocardiaのType speciesであり、1800年にはじめて報告されている。しかし、本菌種は生理生化学的特徴が乏しいため、多くの菌株がN. asteroidesとして同定されてきた(sensu lato)。我々は真菌センターでN. asteroidesとしての保存されてきた菌株の再分類を行い、これまでに16種の新種の報告を行ってきた。真菌センターにN. asteroidesとして保存されてきた200株について再分類および再同定を行った結果、N. asteroides sensu strictoと同定できる株は、46株と極めて少ないことが明らかになった。しかし、最近の臨床由来菌株の中に典型的なN. asteroides の菌株(sensu stricto)の存在が明らかになったので、併せて報告する。

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© 2006 日本医真菌学会
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