日本運動器看護学会誌
Online ISSN : 2435-001X
Print ISSN : 2186-635X
肩腱板修復術後患者の有効的かつ安楽な入浴時装具の 改良と評価
佐藤 真紀子鴇田 朱美菅本 亜伊深澤 さやか中嶋 佳子大塚 昌美廣島 直美
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2006 年 1 巻 p. 69-72

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抄録
当院では年間約60例の関節鏡視下腱板修復術を施行しており,ほぼ全例で術後約3週間の前腕支持装具が用い られる.術後早期は患肢を下垂すると,疼痛や再断裂が生じる危険性がある.そのため,入浴の際は肩関節外転 位を保持できる,装具の代用が患者の疼痛や不安を取り除く上で必要であると考え,タオルやペットボトルを腋 商に挟んで使用してきた. しかし,患者から「不安定」などの意見があった.そこで,従来の代用装具の問題点を 分析し,改良型代用装具を作成した.そして,代用装具と改良型代用装具を用いて,保持できた肩関節の外転角 度(客観的評価) と,装具の安定性・安楽性(主観的評価) について,従来の装具と比較検討した.その結果, 改良型代用装具は,安楽性は十分改善できた.
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© 2006 日本運動器看護学会
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