体育・スポーツ経営学研究
Online ISSN : 2432-3470
Print ISSN : 2432-3462
ISSN-L : 2432-3462
研究資料
学校体育経営におけるプログラムサービスの有効性に関する研究 : 総合運動プログラムをめぐる運動者行動の分析
簗瀬 歩市野 聖治永田 靖章
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 5 巻 1 号 p. 19-29

詳細
抄録

本研究は,学校における運動プログラム(運動会)の有効性を考察することを目的とした。この目的に関して,運動会の成果は,運動者の運動継続意識や運動に対する認識が向上することであると仮定された。そのため,運動会の成果を,運動者のモチベーションと行動との観点から多変量解析によって分析した。質問紙調査は,愛知教育大学の附属中学校の537名の生徒に対して行った。主な結果は以下に示す通りである。学校における運動プログラムである運動会は,一般に,運動者の運動継続意識を高めたり,運動に対する認識を高めることに有効であるといえる。そして,この結果は特に,以下のような運動者に対してより有効である。1)運動会における個人の目標に対して高い期待と高い遂行がみられた運動者2)運動会で得られるであろう種々の報酬に対して高い期待や誘意性を持つ運動者3)運動会において,欲求が充足された運動者4)運動会の経営的条件に対して満足した運動者

著者関連情報
© 1988 日本体育・スポーツ経営学会
前の記事
feedback
Top