日本看護技術学会誌
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その他(ミニ総説)
わが国におけるMedical Aromatherapyの現状と将来展望
柿原 奈保子
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2014 年 13 巻 3 号 p. 247-250

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抄録

 近年,メディカルアロマセラピーは,補完・代替医療の有望な治療法の一つとして,医療経済の観点からも注目されている.日本では,英国式アロマセラピーが普及しており,種々の疾病における精油の一定の治療効果に対するエビデンスの蓄積が不十分である.それ故に,日本にメディカルアロマセラピーを補完・代替医療として普及させるためには,精油の投与法やその効果に対するエビデンスを確立することが必要である.
 本論文では,わが国のメディカルアロマセラピー研究の最近の動向を検討するために,データベースソフト医学中央雑誌を使用して2011年から2013年11月までの精油を用いた研究を調査した.キーワードは「精油」,「効果」,検索文献は「原著」,「総説」,「会議録」である.研究総数は136件であり,基礎医学実験85件 (約62.5%),臨床症例研究42件 (約30.1%),文献調査や意識調査9件 (約6.6%) であったが,生体内で精油が,どのような機序で作用して効能を発揮しているかを分析的,詳細に検証した研究はほとんどみられなかった.この結果は,精油の効能に関する分析的研究を推進する必要があることを示唆している.本論文では以上の背景を踏まえて,メディカルアロマセラピーの将来展望について述べた.

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© 2014 日本看護技術学会
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