日本看護技術学会誌
Online ISSN : 2423-8511
Print ISSN : 1349-5429
ISSN-L : 1349-5429
原著
エアマットレスに対するずれにくいベッドメイキングの検討
―三角法と結び法の比較―
高津 愛結前田 奈那子安部 茉里玉井 夏帆小林 美綺齋藤 このみ松平 明日絵由井 愛莉横畑 智洋渡辺 千華子岩渕 起江前田 竜耶原口 昌宏竹内 朋子
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2019 年 18 巻 p. 108-114

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抄録

 シーツ上辺の角を三角形に折り込む方法 (以下, 三角法)と, シーツ上辺の両角を結ぶ方法 (以下, 結び法)の比較を通して, エアマットレスに対するずれにくいベッドメイキングを明らかにすることを目的とした. 41名の看護学生に, エアマットレスに対して2つの方法でベッドメイキングを実施してもらい, そのベッド上で患者役に日常生活援助を実施し, シーツに生じたずれを比較した.
 エアマットレス全体, 中央, 足側, 右側, 左側, 表面において, 三角法の方が有意にずれにくかった. 結び法の方がずれにくかったのは, 頭側のみであった. 三角法は, シーツ同士の接触面積が広く摩擦力が大きいため, 結び法よりずれにくいと考えられる. 特に, 三角法は褥瘡好発部位である仙骨部や踵骨部が位置する中央・足側がずれにくいため, 褥瘡リスクの軽減にもつながると考えられる.

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© 2019 日本看護技術学会
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