日本看護技術学会誌
Online ISSN : 2423-8511
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総説
看護学生への看護技術教育における精神運動領域の効果測定に関する文献レビュー
杉村 直孝矢野 理香
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2019 年 18 巻 p. 9-16

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抄録

 本文献レビューは看護学生への看護技術教育において精神運動領域の測定指標と測定方法の実態を明らかにすることを目的とした. 医学中央雑誌web版で「看護技術&学生&教育効果」, CINAHLで「nursing skills & nursing students & effect/effectiveness」をキーワードに検索し国内15件, 海外21件をレビューした. 対象となった看護技術は日常生活援助技術 (国内33.3%, 海外0%) や診療検査・療養に関わる技術 (国内53.3%, 海外71.4%) が主で, 評価の視点は《到達度評価》, 《手順評価》, 《正確性評価》, 《迅速性評価》と《複合的評価》の5つであった. 測定時期は《介入前》, 《介入中》, 《介入後》, 《介入後長期》の4つであった. 精神運動領域の効果測定には測定指標の選択や組み合わせ, 測定時期の検討が必要であり, 《介入後長期》での技術習得の維持・向上を評価する重要性などが示唆された.

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© 2019 日本看護技術学会
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