2020 年 25 巻 1 号 p. 80-
【要旨】進行性多巣性白質脳症の疫学調査研究は厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究班により行われてきた。この調査は 2018 年4月から現在の第四期のサーベイランスとなっている。ここでは駒込病院事務局を中心に症例登録して情報収集を行い、自治医科大学を含めた4施設の連携強化を行った。この結果 201 件の事務局登録がなされ、PML(progressive multifocal leukoencephalopathy、以下 PML)サーベイランス委員会会議判定後の疫学解析は 75 症例(うち PML の診断は 36 例)となった。今後もひき続き症例登録と解析、そしてサーベイランス登録データを有効に生かした課題の取り組みを行ってゆきたい。