NEUROINFECTION
Online ISSN : 2435-2225
Print ISSN : 1348-2718
シンポジウム2「急性弛緩性麻痺 (AFP) と病原体」
AFP症例の臨床検査所見
鳥巣 浩幸
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2025 年 30 巻 1 号 p. 54-59

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抄録

急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis:AFP)は、世界保健機関の世界ポリオ根絶計画のなかで提唱された概念であり、「急性に四肢の弛緩性運動麻痺を呈する疾患」の総称である。AFPには急性灰白髄炎(ポリオ)のほか、ギラン・バレー症候群や横断性脊髄炎など、多数の疾患が含まれる。日本では、野生株のポリオウイルスによるポリオは根絶されているため、AFPの大部分を占めるのはポリオ以外の急性弛緩性脊髄炎、ギラン・バレー症候群、および脱髄疾患に随伴する脊髄炎である。これらの疾患を鑑別するためには、臨床症候や経過に加え、頭部・脊髄のMRI、脳脊髄液検査、神経伝導検査、自己抗体検査、感染病原体検査などを組み合わせて実施することが重要である。

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© 2025 日本神経感染症学会
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