2025 年 30 巻 1 号 p. 72-76
帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化で生じ、高齢者や免疫抑制状態で発症率が増加する。帯状疱疹は皮膚病変のみならず、中枢神経系や血管系に合併症を起こし、帯状疱疹関連痛(ZAP)はQOLを大きく損なう。治療は急性期には抗ヘルペスウイルス薬と鎮痛薬が基本であり、慢性期には神経障害性疼痛対策が必要である。近年、帯状疱疹が脳血管障害や心血管障害など全身合併症とも関連する可能性が指摘され、ワクチン予防意義が注目されている。予防として、生ワクチンとサブユニットワクチンの2種類があり、定期接種化でさらなる発症予防と重症化抑制が期待される。