NEUROSURGICAL EMERGENCY
Online ISSN : 2434-0561
Print ISSN : 1342-6214
Carotid webにより発症した脳塞栓症に対し血栓回収療法および頚動脈ステント留置術を施行した3例
小野 光太郎須山 嘉雄桑原 和久川野 陽祐長岡 慎太郎河原﨑 知下川 能史西村 中有村 公一前田 一史魏 秀復金本 幸秀
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2024 年 29 巻 1 号 p. 63-67

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抄録

 Carotid webは頚部内頚動脈起始部後壁に発生し得る柵状構造物であり,線維筋性異形成の亜型と考えられる.Carotid web部分で血流のうっ滞が発生し,それによって生じる塞栓物質によって脳梗塞の原因となりうる.特に脳卒中危険因子の持たない若年患者において脳梗塞を引き起こすとされている.治療方法としては内科的治療のみでは再発する可能性が高く,頚動脈血行再建術が考慮される.頚動脈血行再建術の方法については,以前から頚動脈内膜剝離術の報告がされているが,最近は頚動脈ステント留置術(carotid arterial stenting; CAS)の報告が増加している.今回,我々は中大脳動脈閉塞症で発症した症候性carotid webに対して機械的血栓回収術に引き続きCASを施行し良好な経過を得た3例を経験したため,文献的考察を加え報告する.

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© 2024 日本脳神経外科救急学会

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