抄録
特別支援学級に在籍する協調運動困難を呈する児童の運動発達の状況を正しく把握し、それに基づく指導プログラムの開発を進めるため、教師と作業療法士が連携し、アセスメントに基づく小集団での運動指導を実践した。作業療法士と連携することで児童の特徴に合わせた指導プログラムを考案することができ、短時間の運動を短期間行った。本実践でも日常生活における動作の困りごとの軽減といった成果につながった。特別支援学級では児童生徒に関わる人員数や指導場所に制限がある場合も多いので、運動指導に適した指導時間や指導環境について、さらに検討を重ねていくこ
とが必要である。