2020 年 37 巻 4 号 p. 693-697
地域診療所での神経内科専門診療体制の現況を明らかにするために,厚生労働省平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況,兵庫県医療機関情報システムおよび複数のインターネット医療検索サイトを調査した.さらに2017年に開設した当院の診療実績を集計した.
全国の診療所勤務医103,836人中,主たる診療科として神経内科をあげたのは531人であった.2019年10月末日で,神経内科・脳神経内科・脳神経外科で検索し,県内で該当した診療所は172件あり,内訳は脳神経外科が63件,精神科が48件,内科他が32件で,神経内科は26件のみであった.神経内科のみを標榜する当院は,患者の7割がインターネット等からの直接来院であり,症状では頭痛が最も多く,しびれとめまいが次いだ.疾患別では,Parkinson病,認知症,てんかん,神経難病の順であった.今後は病院だけでなく診療所レベルでも神経内科専門診療の充実が求められる.