2023 年 40 巻 5 号 p. 729-733
Zonisamideは抗てんかん薬として開発され,1989年より広く臨床応用されている1).Drug–repositioningとして本邦よりParkinson病(Parkinson disease:PD)への有用性が報告され,2009年より保険収載されている2).しかし,zonisamideの同一症例の臨床症状の連続的評価についての報告は十分ではないため,本研究ではPD治療薬であるzonisamideの運動症状改善効果を外来通院症例の後方的解析により経時的かつ定量的に評価し,その薬効を詳細に検討した.