神経治療学
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総説
下肢静止不能症候群と静坐不能―精神科疾患との関連と治療
榊原 隆次小松 尚也笹平 夏代
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2025 年 42 巻 2 号 p. 96-101

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抄録

下肢静止不能症候群(restless legs syndrome:RLS)と静坐不能(akathisia:AKA)には類似点があり,AKAは日中,RLSは夜間にみられるが,共に運動亢進症状,異常感覚,こころの焦燥(精神運動興奮)を呈する.さらに,オピオイド離脱でも‘RLS’, ‘AKA’様症状がみられる場合がある.その病態機序は十分に明らかでないが,ドパミン系のみならず,情動回路の変化が関わる可能性が考えられる.対処は,ドパミン受容体遮断薬などの使用がある時はそれを中止変更し(AKAに対して),ドパミン系薬物(RLSに対して),GABA系薬物などを追加すると良いと思われる.RLS・AKA患者の生活の質の改善のために,精神科医・脳神経内科医の協力が期待される.

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